テレビで林修先生がよく就活中の人に
「やりたい仕事よりも
　まずは求められる仕事をしよう」
と言っていますが、
私は20代中盤にそれを実際に経験しました。

お店でお客さんに積極的に声がけして
商品購入意欲を持っていただく業務です。
進んでこの業務に就いた訳ではありません。
強制的に割り当てられたのです。
私自身は一人でじっくり商品を選びたい派なので
店員さんに話しかけられるのが苦手です。

そう、まさに
「自分がされたら嫌な事をする仕事」でした。
明らかに「話しかけるなオーラ」を放っている人にも
空気を読まず声をかけなければいけません。

私は腹をくくって覚悟を決め
毎日某女性芸人さんがやるショップ店員のモノマネを
そのまま真似して店頭で呼び込みをし
「どうぞお手にとってご覧くださ〜い♪
　はい、これなんですけど～」
と言って商品を手渡し図々しく話し掛けまくりました。
その甲斐あってか店の売り上げはとても良くなり
欠員補助で、当時日本一の売上を誇っていた
新宿の店舗にも抜擢されました。(ただのバイトなのに)

そうです、求められる仕事をした結果
とても評価されたのです。
第三者から見たら向いている仕事だったみたいです。
私の振り切った演技力すごい・・・！

でも当の私はストレスが貯まる一方で
巨大な口内炎が6個も出来たり、
お風呂に浸かると必ず3時間ほど寝てしまって
毎日夜中の2時にぬるま湯の中で目を覚ますなど
身も心も疲弊していました。

というわけで、やりたくない仕事をやってみた結果
新しい自分を発見するいい機会でしたが、
気持ちが付いていかなかったので駄目でした。

お店でゆっくり見たい時に店員さんに声をかけられ
イヤな思いをされる方も多いとは思います。
接客する側も実はそういう人は分かります。
でも...こちらも遠慮して声をかけないでいると
「ぼーっと突っ立ってんじゃねぇぞ、仕事しろ」
って感じに無言で上司に突かれるので仕方なく(>_<)
どうぞ気兼ねなく
「見てるだけなんで✋」「話しかけないで✋」
とピシャリとお断りしてくださいね。
その節はどこかのみなさんすみませんでした。