この時期に思い出す、
20代前半に同棲していた男とのエピソード。
私がある日突然原因不明の胃痙攣?になり
嘔吐が止まらず少量の水でさえ受け付けず
胃がカラになっても胃液を吐き続け。
そんな状態が6時間くらい続いて、
さすがの私も「このまま死ぬのかな...」とか
思いながらグッタリ。
でもその日、男は前々から
友達数人とスノボに行く約束をしていました。
私のせいでドタキャンは可哀想だけど、
もう自力で何も出来ないし
お世話してくれたら助かるなぁ、
病院に点滴打ちに行きたいなぁ、
ウイダーinゼリー買ってきてほしいなぁ、
と思っていました。(でも言えなかった)
それでもやはりスノボに行く用意をしていた男が
「よし、病院に連れて行くわ」
と予想外なお言葉。
どういうことかな?と思ったら
スノボに同行する友達を呼んで車に用具を積み込むと
男は私の車の助手席に私を放り込み運転席へ。
私の車と友達の車の2台で病院へ向かいました。
到着すると
「さ、点滴打ってきな。
帰りは自分で運転して帰ってね。じゃ!」
と言って友達の車に乗り替えスノボへGO。
私は病院に車ごと置き去り。
車から降りる&歩く&受付で保険証出したりするのも
かなりしんどいんだけど...
私を病院に連れて行かねばならない、
でもスノボも行きたい。という彼が
考えに考え抜いた最善策だったのだと思います。
確かにあの男が病院に連れてきてくれただけ
ありがたいと思いました。
まぁ車ごと置き去りにする時点で
「病院に連れて行きたい
=放置してアパートで死なれても困る」
って事なのだと思いつつ。
俺は最低限の事はやった!と安心して
心置きなくスノボを堪能したことでしょう...。
点滴は3時間打ったけど、
一発打ちゃ完治するというわけでもなく。
深夜にフラフラになりながら運転して
コンビニでゼリーやスポーツドリンクを買いながら
帰宅しましたが、その後もまた嘔吐していました。
(翌日なんとか回復しました)
私は当時もうその男から離れられなかったので
それを機に「ひどい!別れる!」みたいなのは
特にありませんでした。
あれで心がブレなかった当時の自分が恐ろしい。
近年この話を母にしたら
「ひどい...
そういう時はこちらに声掛けてくれて良かったのよ。
ちゃんとお世話してあげたのに...」
と少し泣いていました。
あの頃は家出で男の家に転がり込んだのもあって
親を頼れずにいました。
幸い現在の夫は180度違う仏様みたいな人なので
例えただの風邪だろうと心配と気遣いをしてくれます。
元彼が酷すぎたおかげで
夫の思いやりのある行動一つ一つに
「神かよ...✨」と感激する毎日です。